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Columnコラム

読売新聞 松井が燃える 2007/11/29
レフト守りたい 来季34歳、松井秀が抱負
 ヤンキースの松井秀喜は30日の帰国を前に、読売新聞の取材に応じ、2年連続で手術を受けた身体面や新監督のもとで迎える来季への意気込みを語った。(ニューヨーク、小金沢智)

2年連続手術 DH構想浮上

 ――軟骨を除去し、リハビリ中の右ひざは

 「少しずつ筋肉も戻り、腫れも引いてきた。ひざの内部の痛みもほとんど感じない。(手術前は半径1センチ程度の)軟骨が完全にはがれ、関節の中で泳いでる状態だった。(今後)年明けから走って、バッティングができるようになれば」

 ――昨年は左手首を故障。身体的に転換期と見るか

 「自分の体の中で何かが変わってきてるのかもしれない、年齢的にね。例えば体重を落とすとか、トレーニングの仕方を変えてみるとか、少し考えたい」

 ――実感があるのか

 「遠くまで飛ばなくなったとか、そういう実感はない。でも、誰もが衰えて、引退していく。自分も例外じゃない。遅かれ早かれそういう時期が来る。もちろん、今がその時期かどうかは分からない。来年は34歳。あくまで、いろんなことを考えていかなきゃいけない年齢にきてるのかな、ということ」

 ――ほかの日本人選手が年々、チャンピオンリングを手にする一方、5年目の自分は届かない

 「焦りはない。ついてないとも思わない。実力。残念ながら(96年から)5年間で4度勝ったヤンキースと違い、絶対的強さはないと思う。投手も要因の一つだが、もっとトータルなこと。要は自分たちのやるべきことができてるかどうか。だいたい負ける時はできてない。特にプレーオフはどこも強い相手だから」

 ――ワールドチャンピオンに対する思いに変化は

 「取れないから強くなるんじゃない。大きくなったり小さくなったりしない。来年もまた登山を始めてどこまで行けるか、その連続。常に頭の中にある」

 ――今季は打率2割8分5厘、25本塁打、103打点。25発、100打点以上はリーグで9人だけだ

 「もっとできた、僕の中では。ただ、自分なりにその時その時ベストを尽くした。だから後悔はない」

 ――来季はジラールディ新監督。手術のせいか、キャッシュマンGMは現時点で「デーモンが左翼、松井はDH」との構想だ

 「そういう立場の方がそう見るのは仕方ない。最終的には監督が判断するだろうから、後はそれに従う。もちろん、守りたい。だから、レフトのレギュラーポジションを取るというつもりで準備していく」

 ――改めて自分の力を証明するということか

 「いや、特別何かをアピールしようとは考えない。メジャー1年目だって特別なことをしようと思わなかった。練習でもオープン戦でも、自分のやるべきことをしっかりやっていくだけ」